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(何もかも家のため!自分のため!「私のため」はあいつの能にはプログラムされてないんだわ!もうやだ…!
こんな家…大っ嫌い!)
遥歌『詩苑!…話しがあるの!』
詩苑『え?…。』
・
・
・
詩苑『家出!?』
遥歌『…私、もうこんな家やだよ。お父様は私のことなんかどうでもいいのよ!』
詩苑『…。』
遥歌『ねぇ、詩苑!私と一緒に来てくれるでしょ!?』
詩苑『遥歌…。』
詩苑は顔を歪める。
詩苑『…遥歌、それは…。』
遥歌『それは…何!?…もう知らない!!』
詩苑『遥歌!』
遥歌『詩苑の馬鹿っ!』
詩苑『待て!遥歌!』
メイド『!?お嬢様!?』
私は部屋を出て、玄関へと駆け出した。
(詩苑なら…詩苑なら分かってくれると思ったのに!どうして!?どうして私はこの家に生まれたの!?
普通の家に生まれて、作曲家になるためにの勉強をしたり、友達と遊びたかった!
何にも縛られず、自分のやりたい事を自由していきたかった!
なのに…!!!)
ドンッ!!
遥歌『きゃあっ!?』
私が玄関を出て、外に出ようとすると、誰かにぶつかった。
?『ー…。』
遥歌『…えっ…。』
ー…そこには。
見たこともない、
おとぎ話に出てくるようなー…。
とても可愛い女の子が立っていた。
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