Case2

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 背中に届くまでに伸ばされた金色の髪には、所々赤や青のメッシュが入れられている。  身体にぴったりと張り付く革製の上下は見ているだけでも窮屈そうで、しかもその衣装の至る所には何やら奇怪な金属の装飾が取り付けられていた。 「貴様……魔族か?」  目の前の若者の出で立ちをつくづくと眺め遣り、魔王は呆然と呟く。
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