79人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
「ご存知の通り、ここハンメニアで銃が開発されて久しいな。銃ってやつぁ、魔法も剣も使えない、俺達庶民にとっちゃ画期的な武器だったワケだ。
まぁ、その分、暴力への垣根が下がった気がするがな。
……と、まぁ、そんなこたぁどうでもいい。今日、俺が話すのは、ある拳銃使いの探偵の話だ。
拳銃使いなのか探偵なのかはっきりしろって?俺に言ったってしょうがねぇだろ。そういう奴だったんだから。嫌ならどっか行け、ガキが。シッシッ。
あれ、なんの話だっけ……?
あ?
そうそう。それだ!拳銃使いの探偵の話。
口は悪いが、いやはやどうして、根は真面目な奴でな。
今日はそいつがある国のお姫様と云々する話をしてやろう。
犬のように愚直に!素直に!実直に!
リボルバー片手に地獄の果てまで追い回す。
さぁ、物語が始まるぞ、クソガキ共。
あ?そいつの名前?言ってなかったっけか?
男の名は、ドギー。不屈の男。ドギー・カヴァーディル」
最初のコメントを投稿しよう!