プロローグ

2/2
79人が本棚に入れています
本棚に追加
/179ページ
「ご存知の通り、ここハンメニアで銃が開発されて久しいな。銃ってやつぁ、魔法も剣も使えない、俺達庶民にとっちゃ画期的な武器だったワケだ。 まぁ、その分、暴力への垣根が下がった気がするがな。 ……と、まぁ、そんなこたぁどうでもいい。今日、俺が話すのは、ある拳銃使いの探偵の話だ。 拳銃使いなのか探偵なのかはっきりしろって?俺に言ったってしょうがねぇだろ。そういう奴だったんだから。嫌ならどっか行け、ガキが。シッシッ。 あれ、なんの話だっけ……? あ? そうそう。それだ!拳銃使いの探偵の話。 口は悪いが、いやはやどうして、根は真面目な奴でな。 今日はそいつがある国のお姫様と云々する話をしてやろう。 犬のように愚直に!素直に!実直に! リボルバー片手に地獄の果てまで追い回す。 さぁ、物語が始まるぞ、クソガキ共。 あ?そいつの名前?言ってなかったっけか? 男の名は、ドギー。不屈の男。ドギー・カヴァーディル」
/179ページ

最初のコメントを投稿しよう!