冷めた日常

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葵はいつも俺にちょっかいをかけてくる。 そして毎回それを適当にあしらう。 普通のやつならそんな俺を嫌がるだろう。 だが小、中、高も一緒にいればなれたもの、いや、友達のいない俺を気遣った葵なりの優しさだろう。 それが実は嬉しかったりする。 「今日って授業7限だよなー?」 と葵が気だるそうに長ったらしい前髪をいじりながら聞いてきた。 「確かそうだったはず」 「まじでー、ゆりかと遊べねーじゃん」 葵は肩を落とした。 ゆりかとは恐らく最近知り合ったらしい隣の高校のギャルだ。 昨日葵が言っていた。
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