1人が本棚に入れています
本棚に追加
葵はいつも俺にちょっかいをかけてくる。
そして毎回それを適当にあしらう。
普通のやつならそんな俺を嫌がるだろう。
だが小、中、高も一緒にいればなれたもの、いや、友達のいない俺を気遣った葵なりの優しさだろう。
それが実は嬉しかったりする。
「今日って授業7限だよなー?」
と葵が気だるそうに長ったらしい前髪をいじりながら聞いてきた。
「確かそうだったはず」
「まじでー、ゆりかと遊べねーじゃん」
葵は肩を落とした。
ゆりかとは恐らく最近知り合ったらしい隣の高校のギャルだ。
昨日葵が言っていた。
最初のコメントを投稿しよう!