5人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の千ある特技の一つ、全力謝罪メール(受付嬢との浮気がバレたリーマン編)を使いかな恵ちゃん先生の殺意を収めることに成功した。どうやら、手紙はかな恵ちゃん先生の机の上に置いてあったらしい
「他の先生も手紙の主を見てなかったらしい」
「うーん…これだけじゃ手紙の本意がわからんな」
「だな。まぁ、とりあえず電話するしかないだろ」
非通知ならなんとかなる…たぶん!!
二回くらいコールしたところで出た。女の子の声で、はい、と一言
「あ、あのー」
自分のことをなんと名乗るべきか考えたとき、女の子は、パッと明るい声で答えた
「あ、立花先輩ですね?あたし、一年の山本花菜っていいます。あ、手紙、いきなりすいませんでした!」
ハキハキした口調で話す山本さん。ちなみに、俺はこの娘のことは全く知らない。後輩で知ってるのは同じ中学だった数人しかいない
「えーと、その手紙なんだけど。なんで俺に?」
「はい、最初は手紙に書こうと思ったんですけど、なんか上手く書けなくて…。やっぱりこういうことは直接言ったほうがいいかなと」
あれ、これ完全に告白の流れじゃね?
っべー、モテキきたわー映画化決定だわー。っべー
「あたし、好きな人がいるんです!!」
ヒュー…!
最初のコメントを投稿しよう!