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K.side ―今年は桜の開花が遅い様です。 そんなニュースを耳にして ちょっと落ち込んだ今年の春。 俺は就活の成果とゆーのか ある会社に就職した。 新しいスーツを着て 新しい靴を履いて 新しい気持ちで。 ちょっぴり緊張しながらも 鼻歌を歌いながら、軽くスキップして通勤中。 (超楽しい!なんか楽しい!) 変に高揚した気分もあって 思わず「やっほー」と叫ぼうとしたその時。 「…ふはっ。」 後ろから笑い声。 驚いて振り返ると男の人がいた。 「だ…れ?」 心に浮かんだ疑問を率直に言うと その人は目をぱちくりさせてからあぁと頷いて、口を開いた。 「お前の…部長?」 ……? 「ふぇー!? うっ、嘘だぁ!」 あまりにも驚きすぎて変な声が出た俺に その人はケタケタ笑った。 「や、ホントだから。 …部長の赤西仁です。」 .
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