序章

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1945年夏。 敗戦の色が濃くなってきた時期だった。 日本の本土では毎晩B-29による空襲が続いていた。 噂によると海軍はマリアナ沖での戦いに敗れマリアナの守備隊も全滅との報告が入っていた。 その数日後、彼がいる戦地のフィリピンにも米軍機が襲うようになってきた。 彼の小隊は必死にジャングルに逃げ込み敵が去る機会を待っていた。 ダダダダダタババァーン。 基地は跡形も無くなりただ煙と潰れた後の残骸しか残っていなかった。 それを確認しにジャングルから出てきた一行は。 「隊長基地共に壊滅です。」 「そうだろうな、他の部隊と合流する、用意をすぐにしろ。」 そう言うている間に一機のアメリカの海軍機が小隊に目掛けて機銃を放った。 バババババババ。 「たっ隊長危ない。」 バチバギャ…。 自分ともう一人の兵以外全員機銃に撃たれ戦死した。 式系統は無くなり二人はすぐにジャングルに隠れ他の部隊がいないか探しに出た。
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