高級店のナンバーワン

3/5
前へ
/41ページ
次へ
その頃には わたしは自分が不細工なのもデブなのもわかっていた。 自信は既になくて 彼女がただ妬ましかった。 彼女は毎月その雑誌に載っていた。 彼は彼女が載っているので毎月その雑誌を買っていた。 悔しかった。 わたしの方が彼を好きなはずだし一緒に住んでるのも一番近くにいるのも私なのに… わたしは何一つ彼女に勝てない。 わたしは一番ランクの低い店のナンバー3くらい 彼女は有名な高級店のナンバーワン嬢 どうしてわたしは高級店にいけないの? 売り上げがいくらあっても不細工だからどこもいけないと言われた。 その時は半期40~60万くらいの売り上げがあった。 いま考えればそのくらいあれば中級店ならいけた気がする。笑 そのときには 頭には整形したい、 可愛いといって育てた親に恨みしかなかった。 わたしの顔が可愛いといった 親、友達はみんなお世辞と親バカで わたしは勘違いしてしまって 自分を客観的に評価できてなかった。 恥をかいた。 わたしはデブで地味で不細工な女だった。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

74人が本棚に入れています
本棚に追加