高校時代

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近所では私には悪評がつき友達や話せる人がどんどん減っていった。 それがすごく辛かった。 母親はいつも、 「○日に○万円入るから、それで○○さんにお金を返して」というが いつも○日にお金が入ることはなかった。 最大で40万円、 3~5万円の借金を数件 わたしの知人たちから 母親は作った。 毎日催促のメール、電話が怖くて怖くて泣きそうだった。 わたしは習い事を辞めても、 買い食い、おしゃれを辞めても 高校生のバイトじゃ払いきれる借金ではなかった。 それどころか私が苦労して借りた借金のお金は全部ギャンブルに消え、 うちは三ヶ月間、電気水道、ガスが止まった。 わたしはおなじ高校の普通の子たちが羨ましかった。 ちょうど受験シーズン うちは進学校だったからみんな予備校に通い、 進路は進学だった。 わたしは進路はなかった。 おなじクラスの子に進路を聞かれるのが辛かった。 わたしには進路がなかったから。 どうしたらみんなみたいにふつうになれるか? ふつうの暮らしができるかを考えた。
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