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藤枝 さくら君のUP版と、小話。
***
そっと鍵の元を離れた夾也は、窓硝子を姿見代わりにしている人物を発見した。
(あ…藤枝、君…?)
さ「---よし!」
夾「藤枝君、何やってんの?」
さ「…あ?それはな…」
窓硝子に、夾也の姿が映り込んだのだろう。
さして驚いた風を見せずに、さくらはゆっくりと振り向き、その秀麗な容貌に、ニヤリと笑みを浮かべた。
さ「これ、これ」
夾「…?」
チョイチョイ、と自分の胸元を指すさくら。
その視線を追うと---
夾「………ば、ら…って…」
さ「ブルーのシャツには、真っ赤な薔薇が似合うだろう?」
楽しそうに笑うさくら。
常の、夾也をからかう皮肉げな態度と違うそれに、夾也は合点がいった。
夾「…不知火君なら、向こうにいたよ?」
さ「…!」
夾也の発言に、一瞬驚いた表情を浮かべるさくら。
さ「……良く分かったな。
これが、彩花へのプレゼントだって」
夾「君の表情見てたら分かるよ。
それより、早く行ってあげたら?」
さ「ああ、そうする」
ニヤリと笑ったさくらは、夾也の脇をすり抜けると---
(……え?)
夾也の頭に、1本の薔薇を挿して、颯爽とさって行った。
去り際に、片手を挙げるオマケ付きで。
(…お礼、かな…これ)
自然と苦笑を溢した夾也は、遠くに嬉しそうな彩花の姿を発見し、
(…お幸せに)
ゆっくりと、微笑を浮かべた。
***
…あれ。
何か…長くなったぞこれ←
いや、『さくら君に薔薇って似合いそう』…という、妄想が溢れてこんな事にorz
さくら君と彩花君の二人は、クリパでもラブラブしてたら良いな…(*´v`*)
哉黐椏様、ありがとうございましたv![image=439083159.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/439083159.jpg?width=800&format=jpg)
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