プロローグ

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(ここは…そうだ。俺は大学の帰りで…) 歩道を歩く一人の青年を見ながら考えていると、青年の数メートル前で小さな子供が車道に転がったボールを取ろうと飛び出した。 (そうそう、それで居眠り運転の車が…) その瞬間()は全て思い出した。 同時に景色が変わる。 「思い出したかい?」 金髪で金の目、そして白い服を着た子供が現れた。 「ああ、何だかんだで転生するってことになったんだっけ。つか、なんで赤ん坊からなんだ?」 「君が魔力が欲しいって言ったからね。君がさっき生まれた世界で魔法を使うには向こうで生まれないと魔力が作れないんだよ。サービスとして、量は減らず、質は最高、僕と同じ属性にしたけどね」 「…納得はしたくないがしなくちゃダメなんだろうな…せめて男にしてほしかった…」 「それについては…仕方無いね。男女なんて、受精時に決まるものだから」 「だよなぁ…」 「とりあえず、転生前にも言ったけど第2の人生楽しんでね」 返事を返そうとしたら目の前が暗くなり《俺》は眠りについた。
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