絶対入部

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そんな周りの熱気に呆気にとられていた砂都子は、部活動紹介の時に気になっていたことを思い出した。 (そーいえば……2・3年の女子は部長を見ても騒いでなかったな…) 気になった砂都子は、図書部の実態について語っているクラスメートに訊ねてみた。 「ねぇ、昨日の部活紹介で図書部の部長を見ても、2・3年生達は騒いでなかったよね? 私、部長さんならファンクラブがあってもおかしくないと思ったんだけど……」 砂都子の疑問に、布教中のクラスメート・佐々木くんが答えてくれた。 「そうそう!あの日比谷って人、かなりイケメンじゃん? 無表情で無口だけど、そこがクールでイイ!って、入学当時はかなり騒がれてたらしいよ。 けど、図書部に入ってすぐ本性バレた…ってか、変人だって分かって、腫れ物扱いに変わったらしー」
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