死にたがりの彼女と自殺経験者の俺の青春

自殺クラブ

[死にたがりの女視点]

やってしまった

人生でもう二度と起こしたくないくらいやってしまった。

なんだか色々とステキな男子生徒が落ちてきて嫌な空気になって部長がボケて何故か私が話し掛けてしまった興味本位で。

そんでもって計画ナシで会話を敢行した私が絞りだした会話がこの男子生徒の左手首

そこにはうっすらとした赤い線が何度も何度もやったように大量に引かれている。

いわゆるリストさんをカットした事があるようです彼

そりゃまぁ、屋上から飛び降りて来たような人なんだからあっても不思議じゃないんだけど

まぁ、なんとなく話し掛けてしまった訳です、失敗した

「それって………リストさんを……リストカットですか？」

あぶねー心の中のセリフをつかうとこだったぜ。

「え？……あぁ」

尋ねられた彼は少しキョトンとして自分の手首を見て、私に言った。