第2話 その名は徐晃

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『えっ!?』 『私に力を貸して』 『ぼっ僕でよければ!曹操様の為に』 『決まりね!』 華琳は兵へと向き直り、空高く叫んだ 『聞け!我が精強なる兵達よ!弱き民に牙を向けた盗賊達はすぐ近くにいる!我らの手で賊を討ち果たし、民を救うのだ!』 華琳の叫びは意志となり兵達へと伝わる その意志は許緒や徐晃の心に響いた その後、隠れ家にいた賊は全て見つかり、華琳達の活躍により壊滅、城へと帰る事となる 馬にゆらゆらと揺られながら、一刀は不思議な感じがした 華琳達といる事がとても懐かしく思う まるで昔からいる友や愛しい人のように 『一刀、どうかした?』 先ほどから一刀の事が気になっていた華連が問いかけてきた 『いや…なんでもないよ。たぶん、気のせい』 笑顔で華連に返事をして余計な気遣いをさせまいと努力する一刀 『ならいいけど…』 二人の様子を見つめていた華琳 『華琳様、いかがしましたか?』 『秋蘭…なんでもないわ。ごめんなさい…』 『華琳様』 一刀の顔を見るたびに心がせつなくなる その事を華琳は不思議だった
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