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『えっ!?』
『私に力を貸して』
『ぼっ僕でよければ!曹操様の為に』
『決まりね!』
華琳は兵へと向き直り、空高く叫んだ
『聞け!我が精強なる兵達よ!弱き民に牙を向けた盗賊達はすぐ近くにいる!我らの手で賊を討ち果たし、民を救うのだ!』
華琳の叫びは意志となり兵達へと伝わる
その意志は許緒や徐晃の心に響いた
その後、隠れ家にいた賊は全て見つかり、華琳達の活躍により壊滅、城へと帰る事となる
馬にゆらゆらと揺られながら、一刀は不思議な感じがした
華琳達といる事がとても懐かしく思う
まるで昔からいる友や愛しい人のように
『一刀、どうかした?』
先ほどから一刀の事が気になっていた華連が問いかけてきた
『いや…なんでもないよ。たぶん、気のせい』
笑顔で華連に返事をして余計な気遣いをさせまいと努力する一刀
『ならいいけど…』
二人の様子を見つめていた華琳
『華琳様、いかがしましたか?』
『秋蘭…なんでもないわ。ごめんなさい…』
『華琳様』
一刀の顔を見るたびに心がせつなくなる
その事を華琳は不思議だった
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