第1話 動き出す外史

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『話しが長くなったわね…賊に民を襲わせるわけにはいかないわ』 『御意』 『総員、騎乗!騎乗!』 馬に乗り、城を出ていく華琳たちの本隊 一方の先発隊は― 『わずかでいい!敵の横を攻撃後、反転し注意を引き付けろ!』 『はっ!』 『華音は!?』 『曹仁様は兵を連れて、敵の最前線へと!』 報告する兵士の顔を見ながら考える華蓮 『まさか、待ち伏せされてるとは思わなかったわ』 自分の判断の悪さに後悔する華蓮 『ここは華音に任せるしかなっ―』 『一度、退いたら駄目なのか?』 後ろにいた一刀が華蓮へと聞く 『退く?』 『うん、わざと退却して敵に勝ったと思わせて華音中心の騎馬隊に…』 『なるほどね…貴方、軍師の才能あるかもね』 『俺は今、思い付いただけだよ』 『伝令!』 力強く叫ぶ華蓮 『はっ!』 『華音に一度退却してと伝えてほしい』 『はっ!』 伝令の兵士は急いで華音の元へと行く 『私たちも動くわよ!』 『おう!』 華蓮の隊は動き出す 前線にいた華音に伝令が届いた 『華蓮も中々やらしい事を…俺達も退くぞ!』 『はっ!』
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