第1話 動き出す外史

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『あっあたり前だろ!(何で俺まで…)』 思わずそのセリフしか言えなかった華音は心の中で泣いていた 『華蓮!貴女…華琳様と血が繋がってるからって私達、軍師の意味をなくすような発言を!!』 『桂花…お前、本当に馬鹿なのか?』 桂花の発言と同時に艶花は諭すように呟く 『この先、何があるかわからない世。ならば天の遣いという象徴という存在は使うべきだ…さすれば民の人心は曹孟徳へと集まる』 『だからって!』 『桂花!』 華琳の強い口調に思わず下がる桂花 『これ以上、この乱世で民が悲しむ姿は見たくないでしょう!?華琳!』 華蓮は真っ直ぐな瞳で華琳を見つめる 『ふぅ…私の考えを相変わらず理解し過ぎててびっくりするわよ、華蓮』 『華琳!』 『華琳さま!?』 喜ぶ華蓮、驚く桂花 『いまここで意義がある者は申してみよ!』 『…』 華琳の言葉に反対する者は誰もいなく、この時より華琳と一刀の物語の歯車は本格的に動きだす この先の運命は神のみぞ知るのか それとも… 第1話 完
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