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『あっあたり前だろ!(何で俺まで…)』
思わずそのセリフしか言えなかった華音は心の中で泣いていた
『華蓮!貴女…華琳様と血が繋がってるからって私達、軍師の意味をなくすような発言を!!』
『桂花…お前、本当に馬鹿なのか?』
桂花の発言と同時に艶花は諭すように呟く
『この先、何があるかわからない世。ならば天の遣いという象徴という存在は使うべきだ…さすれば民の人心は曹孟徳へと集まる』
『だからって!』
『桂花!』
華琳の強い口調に思わず下がる桂花
『これ以上、この乱世で民が悲しむ姿は見たくないでしょう!?華琳!』
華蓮は真っ直ぐな瞳で華琳を見つめる
『ふぅ…私の考えを相変わらず理解し過ぎててびっくりするわよ、華蓮』
『華琳!』
『華琳さま!?』
喜ぶ華蓮、驚く桂花
『いまここで意義がある者は申してみよ!』
『…』
華琳の言葉に反対する者は誰もいなく、この時より華琳と一刀の物語の歯車は本格的に動きだす
この先の運命は神のみぞ知るのか
それとも…
第1話 完
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