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『前方に賊を発見したのですが、何者かと戦っている様子で…』
『戦っているだと?』
『はっ、賊の相手は二人で一人は子供のようで』
『っ!!』
『春蘭!?』
いきなり走り出した春蘭に驚く一刀
『行かせなさい!!華音、あなたも先行して春蘭たちの援護を!』
『あいよっ!』
華音も全速力で春蘭が駆けて行った方へと向かう
『あなた達は本隊から脱落した者を回収して合流なさい!』
『はっ!』
華琳は華音と兵士に命令した後に号令を発する
『総員、駆け足!』
華琳の声と同時に兵士達は一斉に動きだした
一方、先行した春蘭や華音が見たのは―――
『賊がぶっ飛んでる…なぁ春蘭。俺達は手伝わなくてもいいんじゃないのか?』
『何を言ってるんだ、馬鹿者!』
剣を握りしめて賊へ突撃する春蘭
『しょうがない…』
長刀を抜いて春蘭へと続く華音
『なっなんだ!?』
『ぐはっ』
思わぬ方向からの襲撃を受けて、慌てる賊たち
『子供達に対して…きさまら、恥を知れ!』
『俺達とやろうなんて思わない方がいいぜ!』
春蘭と華音の二人の暴れっぷりに引き下がる賊
『野郎ども、引け!』
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