第2話 その名は徐晃

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『前方に賊を発見したのですが、何者かと戦っている様子で…』 『戦っているだと?』 『はっ、賊の相手は二人で一人は子供のようで』 『っ!!』 『春蘭!?』 いきなり走り出した春蘭に驚く一刀 『行かせなさい!!華音、あなたも先行して春蘭たちの援護を!』 『あいよっ!』 華音も全速力で春蘭が駆けて行った方へと向かう 『あなた達は本隊から脱落した者を回収して合流なさい!』 『はっ!』 華琳は華音と兵士に命令した後に号令を発する 『総員、駆け足!』 華琳の声と同時に兵士達は一斉に動きだした 一方、先行した春蘭や華音が見たのは――― 『賊がぶっ飛んでる…なぁ春蘭。俺達は手伝わなくてもいいんじゃないのか?』 『何を言ってるんだ、馬鹿者!』 剣を握りしめて賊へ突撃する春蘭 『しょうがない…』 長刀を抜いて春蘭へと続く華音 『なっなんだ!?』 『ぐはっ』 思わぬ方向からの襲撃を受けて、慌てる賊たち 『子供達に対して…きさまら、恥を知れ!』 『俺達とやろうなんて思わない方がいいぜ!』 春蘭と華音の二人の暴れっぷりに引き下がる賊 『野郎ども、引け!』
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