第1話 動き出す外史

4/16
前へ
/23ページ
次へ
『兄ちゃん、大丈夫か?』 長刀を納めながら手を差し伸べる女性 いつの間にか尻餅をついていた 『おかげさまで…』 差し伸べた手を握り起き上がる一刀 『豪華な服だな…兄ちゃんはどっかのボンボンか?』 『ボンボン?』 『悪い悪い、金持ちかって事?』 『ああ!そういう…』 『アンタはもう少し相手にわかりやすく言いなさい』 違う声がー刀の後ろから聞こえた 凛とした声、助けてくれた女性と同じ銀髪だがロングストレートで後ろで束ねていた 赤い瞳は一刀を見ている 『わかりやすく言ってるだろ!』 『どこが!君はケガはなかった?』 『彼女のおかげで助かりました。』 『ならいいわね』 『俺を外して話を進めるな~!』 2人の後ろではセミロングの女性が叫んでいたが、まるで聞こえてないかのように話を進める 『ここは何て場所?』 『人に尋ねる時は、まずは名を名乗りなさい!』 『すんません…北郷一刀、聖フランチェスカ在学にしてる者です』 『せいふらんちぇ…すまんが何を言ってるのかわからぬ…』 『俺も…』 『あ~ここは中国?日本ではないっぽいんだが…』
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

41人が本棚に入れています
本棚に追加