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蒸し暑い夏の夜
カランコロンと響く
下駄の音
昨日も一緒に過ごして
今日も一緒に同じ朝を迎えているのに
隣ではしゃぐ君の姿を直視できない僕
「ねぇっ!花火、楽しみだねっ!」
無邪気に笑う君
「うん。」
照れ隠しに素っ気なく返事をする僕
「浴衣。似合うね!
夢だったんだー!好きな人と
浴衣で花火デート!
叶えてくれてありがとう!」
本当に嬉しそうに微笑うから
胸の鼓動がうるさくて
君の手をギュッて握って
夜の河原に向かって歩いた
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