―壱― 花火

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夜店で、沢山の買い物をした 綿あめ。林檎飴。ベビーカステラ。ジュース。フランクフルト。唐揚げ。焼きそば。かき氷……… 「そんなに食べられないだろ?」 呆れ顔で言う僕 「えへへー。つい…」 と、ペロッと舌を出して笑う君 そうすれば僕が何も言えなくなるのを、君は知っていたのだろうか… 「ま。ゆっくり食べるか…」 と、芝生に座り込み、その時を待った 花火が上がるまで 過ごすたわいもない時間 幸せだった .
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