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(どうする?)
逃げる事が出来ず、段々と囲みが狭まってきているのに、この状況を突破するきっかけがない。
でも、このまま黙って殺られるのも嫌だ。
「“ライバー”」
その名を呼ぶと、私の手に二丁拳銃が現れる。
皆も魔武器を呼んだみたい。
皆の手にも魔武器が握られていた。
「手分けして退治しようぜ!
行くぜ、“デスカル”!!」
「何でアンタが仕切ってんのよ!?」
「いてっ!」
レンの軽口に、いつもの様に蹴りを入れるセイナ。
魔獣に囲まれていても普段通りな二人に、私達の動揺は和らいでいく。
「行くわよ!」
「「おう!」」
「「えぇ!」」
逃げるにしても、突破口を作らなくては無理だ。
私達は魔獣の群れに飛び込んだ。
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