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「魁羅ちゃん、私いい銭湯知ってるから一緒に行こうか」
文恵さんは私の手をつないで歩き出したので私も着いて行くことにした。
葬儀場を出て車に乗り込んだ。
「あの……、文恵さんは紀美恵さんみたいに100キロ出しませんよね……?」
「はぁ?姉さんそんな危険な運転してるの?」
「はい……、3回ぐらい信号無視してました…」
文恵さんはため息を吐くとエンジンをかけ、アクセルを踏んだ。
「私を姉さんと同じにしないでよね、私今のところ無事故なんだから」
「なら、安心ですね!」
「じゃあ行きましょ」
「はい」
そして車は駐車場を出た。
しばらくすると窓には初めて見る景色が映っていて私はずっと窓を見ていたら走ってた車は止まり、文恵さんは何回もクラクションを鳴らす。
「どうしたんですか?」
「渋滞よ、あぁーっ!!!早く行きなさいよっ!!イライラするわね!」
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