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「そう…ですか……。それでは」
私はそう言うと、警察が何か言おうとしていたのを聞かずに電話を切った。
私はベッドに伏せ、大量に涙を流した。
親が死んでも泣かないと思ってたし、変に信じてた。
でも、こんなに泣くなんてちっとも思ってなかった。
悲しみが癒える隙もなく電話が掛かる、きっと親族が葬儀についてあれこれ言ってくるんだ、私は体を起こし電話に出ると親戚の南黒紀美恵さんからだった。
紀美恵さんはお母さんの兄弟の奥さんで何回かは会った事がある。
「もしもしぃ~~、泣いてるところゴッメ~ン♪んで、お葬式なんだけど明日なの、今から私が向かえに行くから準備しといてよ、んじゃ」
ガチャン!
荒々しく電話は切られ、私は受話器を下げる。
「さ、準備しましょう……!」
私は大きなカバンに制服とケータイ、何故か印鑑と宿題、その他もろもろを詰め込み、電気やクーラーを切り、外で紀美恵さんを待っていた。
数分もしない内に紀美恵さんが来た。
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