引っ越し

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「はいは~い、準備できたのね♪」 「はい、ていうか、早かったですね」 「そりゃ、スポーツカー時速100キロでかっ飛ばしたからね」 「危ないですよ~」 「私を信じなっさ~い♪」 「ごめんなさい、無理です」 「とりあえず乗りな」 ため息をつく紀美恵さんは私の背中を押しながら言い、私が乗ると紀美恵さんも乗った。 「行っくわよーー!」 ブオオオオン!! そして、紀美恵さんと私は時速100キロ超えで葬儀場に向かった。 「も、もうだめ……」 時間は流れて葬儀場―― 「着いたわよ」 「一瞬……、お母さん達が見えました……」 「ほら、早く行くよ」 紀美恵さんはドアを開け、私の腕を引っ張り、葬儀場へと入って行った。 自動ドアを通り過ぎると紀美恵さんの旦那さんが待っていて、ジュースを私と紀美恵さんに差し出した。 「魁羅ちゃん、お疲れ」 「急いで100キロ超えでかっ飛ばしたから魁羅ちゃんお疲れ様なの~」
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