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「昔、アンタの親友の薫ちゃんこき使ってたじゃない」
「そーいう紀美恵姉さんも旦那こき使ってるじゃないの」
「私は利用してるだけだもん」
「そーいうのをこき使うって言うのよ~」
文恵さんと紀美恵さんが言い合っている内に私と旦那さんは待合室に行くことにしたら2人が「アンタら何私達置いてくのよ」と言うので4人で行くことにした。
「しかし魁羅ちゃん、今日は大変だったわね」
「文恵さん……、私なら大丈夫です」
「魁羅ちゃん、大変なのはこれからよ~、毎日文恵にこき使われるから」
「だから、こき使わないって言ってるじゃない」
「もう、ケンカは止めて下さいっ!ねっ?」
そして通夜が過ぎて、夜になった――。
「通夜振る舞いも終わったし、お風呂入ろか」
親族達はそれぞれ動き出す中で私達はお風呂に入ることになった。
「で、でも、葬儀場にお風呂なんてあるんですか?」
「あるわけ無い」
バッサリと返ってきた答えに私はただ唖然となった。
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