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(メンバー設定) なんで俺たちはこんなに 苦しい道を 選択してしまったのだろう。 ずっとおんなじ平坦な道を、おんなじ歩幅で歩いていたら もっと幸せだったのではないだろうか。 でも、そう考えたって やっぱりまた辛い道を選ぶに決まってる。 だって、苦しい方が 強くなれそうだろ?俺ら。 「じゃ、撮影終了しまーす」 「お疲れさまでーす!」 深夜2時 グループとしての仕事が終わる。きっと今日は7本くらいの仕事をこなしただろう。 メンバーもみんなくたくたで楽屋に戻ってだらだらと着替えたら、何だかんだで 帰りは結局いつも4時か5時。 「真司郎、お茶」 「あぁ、はいよ。」 「あんがと」 ここで毎回気になるのは、 楽屋での彼女の態度である。 明らかに今、俺の方がお茶に近かった。 なのに、わざわざお茶から遠い真司郎にお茶を頼む、あの態度 嫉妬させたいのか? と思うほど、狙ってるように しか見えてこない。 それに、 俺たちは結成して6年たつ。 場数もたくさんこなしてきたから、隠し事は他のグループより少ない方だと俺は思ってる。 だから、俺たちが 付き合ってることだって、もちろん。メンバー全員に話してあるし、了解も得てる。 まぁ 表向きは秘密だけど、 だから何を今さら。 俺を妬かせようとしているのかが、いまいち分かんないし、彼女はそんなことする質じゃないし、 謎は深まる一方である。 「真司郎、来ないだの英会話の本。どこにある?」 「あぁ、あれなら俺の家やけど。‥せや!今度宇野ちゃんに教えたい海外の映画あるから、本返す次いでにうちおいでや。」 「‥‥あぁ、うん。行く。」 なんて満面の笑みで真司郎に 受け答えする宇野ちゃん。 しかも 簡単に行くと、まで‥ 彼氏横に座ってんのに他の男の家に行く宣言をする宇野様って どこまでを注意したら、 怒らせないで宣言を撤回してくれるのか‥ 誰か 教えてくれ _
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