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一つ年上の溜を玄関で待つ。
普段から人気者のあなたは沢山
の友達に囲まれてる
だけど、帰りは俺と二人だけで
帰る。昔から帰る時だけは友達
じゃなくて俺を選んでくれた。
「陸、待たせちゃった?」
「んー、ちょっとね」
この人と帰りたがる人は大勢
居るに違いない。
でも、選ばれるのは昔から俺で
特別な存在みたいで嬉しかった
「待たせちゃったから、陸
お詫びにこれあげる~っ!」
ポケットから出したのはココア
俺が好きって知ってたのかな‥
「ありがと、溜」
"どういたしまして"って俺の
大好きな笑顔をみせてくれた。
一口、ココアを口に含むと甘い
味が口いっぱいに広がった。
「陸って甘いの好きだよね」
「うん、好き。」
甘いのが好きなのは本当。
でも、溜が買ってきてくれる
ココアはもっと好き。
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