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「あーっ!瞬ちゃんズルいっ!!!なんでそこで必殺技使うのーっ?!?!」
「まだまだだな。柚希は。」
「もーいっかい!!」
「何回目だよ。もう疲れたから無理。」
わたし、橋本柚希は幼馴染みの瞬ちゃんと自室で大好きなゲーム中だ。
超ゲーマーのわたしからすれば、負けたまま終わるのは腑に落ちない。
「瞬ちゃーん。」
「あ、電話。」
タイミングを見計らったように鳴り出したケータイに瞬ちゃんは耳を当てた。
「もしもし?あーうん…」
瞬ちゃんは昔からゲーム強かったけどさぁ~手加減ってものがあるじゃない??
なんで瞬ちゃんはあんなに強いんだろうか………
今度コツをみっちり教えてもらおう…
パタン
「ごめん柚希。呼び出し入ったから、ゲームはまた今度な。」
瞬ちゃんの大きな手があたしの頭をポンポンと叩く。
「それなら仕方ないもんね。また今度相手してあげるもんねっ!」
「相手すんのはこっちだって。」
「へっへっへっ!泣いてもしらないんだからねっ!」
「はいはい。」
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