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紫の嫁。大虎。ユダさんと言われながらも外見はシン。烈海王に憧れている。
幼い頃、父親の一虎に買って貰った漫画本「北斗の拳」。それが彼を血と茨で舗装された道を歩ませる事となった。
彼は北斗神拳よりも南斗聖拳の方が好きだった。故にプールで南斗水鳥拳の特訓をしてみたり、喧嘩で負けた相手の胸に赤いマジックで七つの傷を書いてみたり(序でに額に肉の字も)南斗白鷺拳を習得する為にカポエイラの通信講座を受けてみたり、南斗紅鶴拳に至っては物理的にこれは可能なのだろうか?と真剣に悩んでみたり…。そしてタイマン張る時は一切構えを取る事はしなかった。何故なら敵は同格の相手では無いから。それが南斗鳳凰拳伝承者の掟なんだもの。
そんな彼が高校生になった時、友達に勧められた本。
それが「グラップラー刃牙」だった。
「俺はこの本に出会う為に生まれてきたんだ!」
後に娘のかるまに引き継がれる電波系の素養を備えていた彼。
中でも烈海王に「そこが痺れる!憧れるぅぅぅぅぅっ!」と言わんばかりの嵌まり方を見せる。
彼に近付く為に、近所の石材店から大理石を盗んで「打岩」の修行をする。俺もドラゴンロードを通って武者修行をする、と言って中国に渡り、ヒッチハイクの旅をする。途中、東南アジア辺りで何度か死線を彷徨った。
後に娘達にその頃の話をしても一向に信じて貰えなかったが。
そしてヨーロッパに辿り着いた彼は、欧州の影の帝王と噂されるカイザー・レオンハルトと対戦し、僅差で勝利を修める。
「フ…見事だ…クレイジータイガー…だがな…上には上がいる事を…忘れるな…そいつは貴様と同じ日本人で…名を…ユカーリ・タッキー…」
「タッキー…だと?」
暁家の狂気の血が騒ぐ。日本に帰って、そいつを屠る。
カイザーから金品を強奪し、景虎は日本に戻ってきた。そして…。
「勝負だ、タッキー!」
「は?あの~…人違いじゃ…」
「ウチのアニキに何の様だい、兄ちゃん?」
景虎が声をかけたのは兄の方だった。だが、直ぐさま本命登場。
結果は…暁紫の項を参照して下さい。
その後、景虎は道場を開き、後進を育てる事に専念する。とてもクレイジータイガー(笑)と呼ばれた男とは思えない変貌振りを見せた。
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