滝沢憂

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ニート。小太り。メタボ予備軍。変態。でもエッチはノーマル。おっぱい星人。 施設にいた頃からナニを弄る事が好きだった。そして大きくなったモノを施設の女教師に見せてはそのまま部屋に帰らない事がしばしばあった。 「憂兄ちゃん…また先生に叱られて戻ってこないのかなあ…」 可憐な紫の心配を余所に兄は逆に女教師を攻めていたのである。 実は施設を転々としてたのも兄と教師の関係がバレたからなのである。 やがて、彼と妹は悪魔崇拝者の養父母に引き取られる。正史では養母に陵辱の限りを尽くされた事になっていたが、事実は逆で彼が養母を支配していたのである。だが、その行為を紫に知られてしまい二人の仲が気まずくなる。 「殺すしかない」 彼にとって最早養父母は邪魔者以外の何者でも無かった。この家で紫ともう一度平穏な生活を送りたい。たまに着替えを覗いたり、お風呂に一緒に入ったり、そういった生活を。 筋金入りの変態である。折しもその時紫は兄に殺意を抱いていた所だった。 そして運命の日。憂は先ず養父を殺害し、返す刀で養母を殺害、その屍体を陵辱していた。そこに紫が帰ってくる。 「やあ、ゆかり。血で汚れちゃったよ。背中を流してくれないかイ?」 「い、いやああああっ!この『変態』野郎っ!」 ぼくは へんたい だったのか…。 当然と思っていた行為を妹に全否定されて、彼は精神に異常をきたす。退院した彼は変態という牙を抜かれたヘタレ野郎と化していた。そのヘタレ振りは後輩の巴に発揮される。だが、彼は怖かったのだ。自分の性癖を巴にぶつけて、あの時みたいに変態呼ばわりされる事が。 そして、お見合いで結婚する事になった吉川朱音が自分以上の変態だったので、益々女性に対して受け身になる。以降は巴そっくりのラブドールに軍服を着せて、ジェニファーと名付け、人形相手に性欲を発散させていた。 見るに見兼ねた紫が、独身を通していた巴とのお見合いをセッティングする。二人は再び出会い…爛れた肉慾生活の日々を送る事になる。 「なんだよ、巴君もこういうの好きだったなんて。先に言ってくれりゃいいのに」 「え?私エロいって前から言ってたじゃん」
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