5人が本棚に入れています
本棚に追加
元ショットガン刑事。愛妻家。偽装結婚。ソア×野呂。シュワちゃん。
20XX年。某国。彼は瀕死の重傷を負っていた。Q国内戦で彼は反政府ゲリラの傭兵として雇われていたのである。作戦名「金色の鷲」。政府軍の補給基地を叩いて士気を下げ、一気に攻勢に出ようとするモノだった。だが、この作戦は敵に筒抜けだった。彼は罠の張られた補給基地に突入し、数ヵ所に弾丸を受け、数少ない生き残ったゲリラ兵と共に脱出した。神の不能振りを呪いながら。
「みず……みずを…くれ…」
だが、周囲には誰もいない。チームドラゴンの様な医師団もいない。ドクターKもいない。茹る様な暑さで喉がひりつき、傷口には蠅がたかる。それを追い払う気力も無い。
「おれ……しぬのかな……」
その時だった。
全身刺青だらけの金髪の男が目の前に現われた。
神……じゃあないな。どうみても悪魔とかそういう類だ。
「おれの…たましいを…かりに…きたか……?でも…ただじゃ…くれてやらん…かわりに……たすけてくれ…」
詮無き事を。幻かもしれないのに自分は何を言ってるんだか。
だが、その幻は彼に言った。
「いいゼ。お前がオレのもの二なるならナ」
お前のモノ、か。命が助かるなら構わん。彼はそう思った。だから、無言で頷いた。
20XX年。日本。某ホテル。
「これから仕事いくのカ?」
「ああ…縄張りで跳ねてる連中がいてな。一応公共の味方な身分だ。励んでやらんとね」
「そうカ…」
ベッドで寂しそうに俯くソアを見て、彼は言った。
「だが、まだ出勤までに少々時間があるな。もう一回位出来る時間がな」
そう言って彼はソアのサオを握った。
「む、無理すんなヨ!オレは別にねだった訳ジャ…」
「お前こそ無理してるじゃないか。こんなに欲しそうにしてるくせに…」
彼はソアのサオを(ピー)する。
「な、生意気なクチ…聞きやがって……英志のくせに…っ!」
「喋り方が普通になってるぜ?ほんと…お前は変わらない…あの時からずっと…」
そして彼は立ち上がった。
「舐めてくれないか?たまには桃恵に、と思ってるんだがな。コイツはお前に咥えて欲しがってるらしい」
「な…何で俺が…」
「頼むよ、ソア」
「ったく…そんな目で見んなよ…」
こうして出勤までの時間、身体を重ねる二人だった。
アレ?ショットガンは?
最初のコメントを投稿しよう!