そして偉大なる王が命令を下す

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机に置かれているメニューを手にし、適当に眺めてみる。 場所が喫茶店でもあり、無難にコーヒーを選んだ。呼ぶ際、カウンター越しの店員が態々来たので、どうやら働いているのはキッチンで頑張っているあの人だけらしい。もしかして店長だろうか、と四十代ぐらいの女の人を無駄に考察してみる。本当に暇な行為である。別に熟女好きと言う訳では無いが、意外と綺麗だったと無駄な感想も付録としてついている。 待っていると、携帯のバイブが鳴る。 振動が弱すぎて、ポケット越しの振動に何時もは気付けないのだが、暇なだけあってすぐに気付け、応じることが出来た。 どうやら上代からメールが来たらしい。 (……部活の最中じゃないのか?) とは言え、今のシチュエーションを考えると好都合と言えば好都合なのでそれ以上は考えないでメールを開く。 内容は彼の返事を含め以下の通りである。 『もし、また街灯を燃やしたら写メをよろしく頼むよ』 『余裕が有ったら頑張ってみる』 『怪我には気をつけなよ?』 『気遣いを感じるけど、それ確実に嫌味だよね』。その台詞は戦場に向かう戦士に向ける言葉じゃない』 『戦士って、そんな柄でもないだろう? 良くて兵士だね』 『なんだか言葉を変えただけで帰ってこれなくなった気がする。それ死亡フラグ』 『言葉って不思議だね』 『お前が言うと何もかも嫌味に聞こえるから不思議だ』
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