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「……で? 武坂さん何飲むの?」
なんとか息を調えると武坂は少し考え
「ドクターペッ」
「ねぇよ。っつーかそんなドマイナーが学校にあってたまるか」
言おうとした飲み物を予測し即座に突っ込んだ。
武坂が言おうとした飲み物はその特徴的な名前に負けず劣らず味も個性的。
一般人が好む味ではないが何故か割合的にはクラスに一人か二人は好きな人が居ると言う謎の飲み物だ。
「だろうな。そもそも俺あれ好きじゃない」
武坂も例に漏れず一般人感覚だったらしく、なら言うな……!と二人は心の中で思い切り突っ込んだ。
そんな二人を無視して武坂は硬貨を投げると村山はそれを受け取る。
手を開けば握られていたのは百円硬貨だった。
「なんでも良い。甘いもんじゃなければ」
「あいよ」
「じゃ、ちょっと行ってくるね」
そう言って村山と南波は教室を出て行き、後に残された武坂は一人ゲームを再開した。
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