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「流石にこの雨だと早く帰る人の方が多いしそれにこっちの校舎高校生だし」
村山たちの通う実代学園は中高一貫校で今はテスト前だから用がなければ下校しなければいけない時間。
だがこんな雨だ、電車で通う生徒が大半なので電車が止まる前にと帰る生徒が大半だった。
それに先ほど携帯で調べた所電車も止まってしまったらしく、どちらにせよ電車が動くまで帰れない三人は暫くは学校に閉じ込められる事となっていた。
「このまま終電まで電車動かなくなったらどうするよ?」
「どうするって……迎えに来て貰うか最悪歩いて帰るかだよねー」
「お前はまだ歩ける距離だから良いけどな……」
そんな事を話してると食堂へ着く。
教室より広い分電灯も点いてるがやはり外の暗さの方が多少勝ってるのか普段の明るさには遠く及ばない。
更に普段ならこれ位の時間だったら食堂だって賑わいを見せてるのに今日は人気がなく、それがまた少しだが怖さを強調していた。
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