番外編の集まり……に出来たら良いな。

テスト前日の大雨日和。

「あーあ、明日のテストなんてなくなれば良いのになー」

「ホントだよ……誰だよテストとか考えた人間」

　誰しも一度は考える事をボヤキながら時々は止まりつつも手を動かし、横に置かれた教科書や授業で使ったノートを参考にして問題を解いていく。

「川下たちは？　あいつ等勉強しなくて良いのかよ」

　今、ここには居ない仲間が気になりふと訊ねる。

「川下は国語以外は基本赤点取らなきゃ良いからねー。本町は家で自主勉、国見は……」

「国見だったら今回のテスト捨てたみたいな事言ってたぞ。今頃ゲームでもしてるんじゃないか？」

「……国見、アイツ余裕だな……」

　村山は乾いた笑いを浮かべるがまぁ自分たちの横でもゲームしてる人間は居る。

　それでも点数が取れるから羨ましい限りだが。

「……」

「ん？　武坂どうした？」

　暫く時間が経ち、少し集中力が切れた村山はふと窓の外をじっと見る武坂に気付いた。