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実質四対一と言う状況だったが武坂は特に慌てる様子もなく
「……まぁ良いか。これで負けたらお前等二人が行くんだからな」
しれっとその条件を呑んだ。
内心では二人ともまさかこの条件でいけるとは思ってなかった為に多少驚くが向こうが呑んでくれるならこれはラッキー。
流石に四対一であれば勝つ確率はミクロではない、確実に跳ね上がる。
「それじゃいくぞ…………レディ……ごっ!」
村山の合図と同時に全員が一気に力を入れた。
四対一と言う状況では二人の方が有利、僅かにではあるが手は村山たちの方が上になる。
このままいければ勝てる──!
二人がそう思った瞬間だった。
「え」
「あ?」
次の瞬間感覚を、目を疑った。
確かに劣勢だった武坂の力は強くなりだんだんと優勢だった自分たちが劣勢になる。
勿論手を抜いてるわけでもなければ武坂が何かしてるわけでもないのに強いと感じるには十分だった。
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