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「…はい、出来た。」
『子供扱いすんな、このチャラ男がッ!!!!』
髪を結ってもらい終わると、男から離れる。
「………?」
『新之助!
もう行くよ、早く(`Д´!)』
金を渡すと、急いで店から出る。
「チャラ男?じゃなくて翔太郎ね(^O^)、毎度ッ♪」
『二度と来るかッ(゜∇゜#)』
売られてないのに買い言葉を押し付け、店を後にした。
…………
『…むふ、美味い』
「だろ?
この店は俺のお気に入りなんだよな!」
野菜と卵と魚を買い時間が余った僕達は、近くの茶屋に立ち寄ってみたらし団子を頂いている。
口の中に広がる甘辛い味に頬が緩む。
「お待たせしました、苺大福とお汁粉です。
ゆっくりしてってくださいね^^」
更に追加注文したお汁粉を口に流し込む。
「にしても、良く食うよな~w
そんなに疲れてんのか?」
どうやら、新之助は「疲れには糖分」と言うのが浮かんだらしい。
頭に?マークの浮かんだ阿呆はさておき。
「きゃぁぁぁあッ!!!!!!!!」
『フグッ、ゲホッゲホッ!!
な、何?』
「~~~~ッ?」
「……~~~放して下さいッ!!!!」
僕は、いきなり聞こえた叫び声にビックリして咳き込んだ。
どうやら、新之助は周りにはあまり気付いていないらしい。
『新之助っ、ちょっと行ってくる!』
「え、ちょっと待てよッ!!」
人混みを抜けて、叫び声の原因を捜す。
「放して下さいッ!!!!」
「うっせぇな、大人しくしろッ」
見つけた!
近くに侍の三人組、人の良さそうな武士を見つける。
『お兄さん借りるよ!!』
「「えっ!!」」
『ごめん!』
後ろを振り向き、済まないと手を合わせた。
両脇の2人は無視しよう。
「大人しくしねぇと斬るぞッ!!!!」
間に合えッ!!
剣を抜いた武士目掛けて、こちらも鋭い刀を向け飛び上がった。
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