152人が本棚に入れています
本棚に追加
色々と押し付けて、逃げた。
…筈だった。
『…あ、道わかんないんだ(-Α-;)』
実はというと、形振り構わず走ってきたため帰る道を覚えていないのだ。
僕ったら抜けてるぜ(^∀^☆)
『…すいません、途中まで送ってもらえません?
知り合いの所に来たばかりで(^_^;)』
「……分かった。」
…ん、そういえば。
“左之さん”とか“ぱっつぁん”って言ってなかった?さっき。
てか、浅葱のダンダラ模様の羽織り着てるじゃん。
しかも…
此処って京都じゃんね。
うぉ、間違いねぇ!!
『もしかして、原田左之助さんと永倉新八さんと藤堂平助君だ!!』
「はっ!?」
「えっ!?」
「うぇ!?」
『あ…(やべっ、やっちった?
コレじゃまるで…)』
まるで倒幕派!?
怪しまれるじゃん!
「…(何かやばいみたい)
兄が家で待ってるんです、急げませんか?」
助けた女の子に助けられた。
何か察したようで、ごまかしを入れてくれる。
口パクで、
“ありがとう”
というと、
“お役に立てて何より”
と、微笑んだ。
………
『…此処、ですか?』
彼女の家というのが、先程の…
『雑貨屋の店?
て事は、もしかして新之助の許嫁のお雪さん…?』
「許嫁じゃない、只の幼なじみです!!
新ちゃんたら、あとでお仕置きです(`ε´!)」
可愛いんだけど、言葉にならない寒気が走る。
「…お雪?」
「翔太郎お兄ちゃん!」
「…雪」
.
.
.
最初のコメントを投稿しよう!