修行と鍛錬

7/9
前へ
/47ページ
次へ
色々と押し付けて、逃げた。 …筈だった。 『…あ、道わかんないんだ(-Α-;)』 実はというと、形振り構わず走ってきたため帰る道を覚えていないのだ。 僕ったら抜けてるぜ(^∀^☆) 『…すいません、途中まで送ってもらえません? 知り合いの所に来たばかりで(^_^;)』 「……分かった。」 …ん、そういえば。 “左之さん”とか“ぱっつぁん”って言ってなかった?さっき。 てか、浅葱のダンダラ模様の羽織り着てるじゃん。 しかも… 此処って京都じゃんね。 うぉ、間違いねぇ!! 『もしかして、原田左之助さんと永倉新八さんと藤堂平助君だ!!』 「はっ!?」 「えっ!?」 「うぇ!?」 『あ…(やべっ、やっちった? コレじゃまるで…)』 まるで倒幕派!? 怪しまれるじゃん! 「…(何かやばいみたい) 兄が家で待ってるんです、急げませんか?」 助けた女の子に助けられた。 何か察したようで、ごまかしを入れてくれる。 口パクで、 “ありがとう” というと、 “お役に立てて何より” と、微笑んだ。 ……… 『…此処、ですか?』 彼女の家というのが、先程の… 『雑貨屋の店? て事は、もしかして新之助の許嫁のお雪さん…?』 「許嫁じゃない、只の幼なじみです!! 新ちゃんたら、あとでお仕置きです(`ε´!)」 可愛いんだけど、言葉にならない寒気が走る。 「…お雪?」 「翔太郎お兄ちゃん!」 「…雪」 . . .
/47ページ

最初のコメントを投稿しよう!

152人が本棚に入れています
本棚に追加