新たな一歩

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…話を終えると、皆沈黙にふける。 「…そっかぁ、お前も可哀想だなぁ…」 八番隊組長の平助君が僕に同情する。 『…別にそんな事、僕はこの時代好きですから』 「…人斬りのある時代が好きなのか?」 そう呟いたのが、三番隊組長の斎藤君。 『この時代の人は、 みんな信念貫いてますからね。 …それじゃあ、もう一つの問題について』 “僕の性別は女です” 次に起こったのは驚愕。 勿論わかってる、驚かれる事なんて。 『…まァ、性別の事で支障は出しません。 僕元々そういう所で働いていたし。 なんなら、試合でもしますか?』 「…面白ぇ、相手はどうする?」 『誰でも…? 強いて言うなら…』 僕は、土方さんの右隣の中性的な顔立ちの美男子を指差した。 『…壬生浪士組の剣豪、沖田総司君』 . . .
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