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まあ、仕事は仕事だから、そこはしっかりしないとね。一応、事情も聞いておきたいし、殺すことに変わりはないけど、少しくらいはいいかもね。
「全て理解しておる。改めて言わんでも、重々承知しておるよ。
国益を考えた結果、そうするよりなかったのでな」
「しかし、先代より聞かされていたが、まさか本当に実在したとはな。
ワシに取っては、それが一番予想外で、意外じゃったよ」
化物扱いすんなよ。全く、実はちょっと失礼な奴だな。でも、俺の事を知ってて、それでも禁忌を犯したなんて、それが一番意外なんだけどね。
「先代から聞いてて、それでもやるだなんてね。
自殺願望があるのか、それとも舐めてたのか、正気の沙汰とは思えないよ」
「一応、先代の国王や、先々代の国王様は守ったよ。
俺との約束を守って……って、いきなり危ないだろ!」
王様と喋っている最中、いきなり背後から飛びかかって、そいつは攻撃してきました。見るからに高貴な、育ちの良さそうな雰囲気と、その装飾品の数々ね。
まさか、ここで女性キャラの登場とは、予想外だったよ。まあ、可愛いから、抱き付きたいって言うんなら、全然OKなんだけどさ。
だけど、その手に持ったそれ、ちょっと危ないそれだけは、正直捨ててほしいよね。刃物特有の鈍い光、初めから殺意全快ですか。
「父上!なぜこのような賊に、その命を差し出すのです」
王様を庇うように立つ姿は、そこらの騎士様も顔負けだ。彼女の口振りからして、この国の御姫様かな?
俺のジョニーが反応したようだし、その美少女レベルは、確実に高得点だぜ御嬢さん。
「城の近衛兵を、何故城外に待機させたのです。
私には、父上の考えている事が、全く理解できません」
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