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竜也さんに言われたことを、家に帰ってから寝ずに考えた。 でも、いくら考えても、ちっとも頭はついていかなかった。 そして、気付けばもう、朝になっていた。 時刻を確認すれば、ギリギリの時間になっていた。 俺は急いで、着替えを済ませて、学校に向かった。 そして、遅刻ギリギリに教室に入った。 『お前、すっげぇギリギリだな。』 席に着くと同時に、ぴぃがそう言ってきた。 『連絡くれればよかったのに。』 『いやだ。』 そう会話をしながら、授業を受けた。 授業が終わると、そのままぴぃとお昼を過ごした。 『なぁ、仁。』 ご飯を食べ終わると、ぴぃに話しかけられた。 『どうした??』 『かめと、何かあったか??』 『なんでだよ。』 『かめ、この前は怒って帰っちゃったし。』 『...。』 『お前ら、どうなってんだよ。』 『ごめん。』 『気になることあるなら、行動した方がいいよ。 悩んでんなら、相談にのるから。』 『ありがと。』 『じゃあ、俺は授業があるから、行くわ。』 そう言われてぴぃは行ってしまった。 それから、しばらくまた考えた。 でも、考えるよりも行動をと思い、俺はかめを運んだ病院に向かった。 入口から入って、歩いていると、声をかけられた。 『君。』 そう言われて、俺は後ろを振り返った。 そこには、白衣を着た医者が居た。 『赤西くんだよね??』 『あ、はい。』 『話があるんだろ??』 『え??』 『こっちに来て。』 そう言われて、連れてこられた場所は、診察室だった。
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