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早速、我ら咲崎南工業高校バドミントン部が会場入りする。
会場は大勢の人だかりだった。
俺たちは、中央地区に分類している。
中央地区で新人戦にエントリーしている高校は、12校
今回の団体戦のシード校は、第一シード 神崎清陵高校、第二シード迅真工業高校、第三シード沢城南高校、第四シード大波鳳鳴高校。
...先輩たちによれば、この四校は他の高校に比べて桁違いに強いのだそうだけれど、そんなことは知ったこっちゃない。
「1年、あと30分で団体戦の一回戦が始まる...今のうちにアップしとけよ~」
...監督が言う。
周りを見るとすでにいくつかの高校が、一列になって体育館の周りをグルグル走り回っていた。
「それにしても、女子多いなぁ~」
...そう言って鼻の下をのばしてる文耶。
...まぁ、工業高校だから無理ないかぁ~
.....たしかに可愛い子は多いな...
「あれ?優羽も鼻の下伸びてんぞ~」
...文耶に言われる。
「うっせ~!!変態に言われたくないね!!!」
「んだとコノヤロ~!!!」
「はいはい、そこまで...団体戦近いんだぞ、これで負けたら監督のプロテイン事件の件どうなるのかな?」
....D輔、そう言うことだけ物覚えがいい。
「俺らがこんな糞みて~なやつらに負けるわけねぇ~だろ....見て見ろあの練習風景...あれじゃまんま初心者じゃねぇ~か」
文耶が言う。
....確かに、他校の練習風景を見るととてもバドをしているようには見えない。
それに、俺たちに比べてやたら部員が多い。
「おい、1年そろそろ行け」
...今大会では、観客の2年生倉町先輩が言う。
「はいッス♪」
...俺たちは、試合道具を持って二階の観客席から一階の体育館へと移動する。
「よ~し、みんな~全力で走るぞ~.....せ~の、うおぉぉぉぉぉ!!!!!」
俺たちは、全力で体育館のまわりを走った。
「は?、あいつら試合前なのにあんな全力で走ってバカじゃねぇ~の」
「あの高校、終わったわね...」
「アホだな...」
....いろんな声が聞こえてきた。
けど、俺たちは気にもしていない......いつでも全力、それが俺ら1年のモットーだから。
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