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うつ病は心の風邪。
この章の最初にも触れた言葉だ。
今の世の中はどこへ行っても先の見えない不安定で不透明な世の中だ。
これは社会人として社会の荒波のただ中にいると余計に感じさせられてしまう。
この状況は言ってみれば風邪を引き起こすウィルスが蔓延した部屋に閉じ込められているようなもんだ。
そりゃ誰がいつうつ病になっても不思議じゃない。
そういう意味ではたしかに心の風邪だ。
でも、風邪のように誰もがかかる可能性がある物だが、風邪と大きく違うのは、薬や休養、そして時間が解決する物ではないということだ。
じゃあ風邪のように誰でもかかる可能性があるのに何がうつ病をここまで難しい病気にしているのか。
それは自分自身の心の闇。
ありとあらゆる様々な人生経験や自分の生まれ持った性分がうつ病に深く関わっているからだとおれは思う。
おれがうつ病を発症するまでの過去を、そしてうつ病の根っこを簡単に紹介してみようと思う。
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