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ほら、小さい頃ってよくも悪くも無邪気じゃない?
だから、大人になったら空気読んで我慢しちゃうようなことをズバッと言っちゃったりする。
その言葉をそのまま素直に受け止めてしまうのもまた幼いからこその純粋さとも言える。
でも、まだまだ自分がどんな人間かも周りがどんな人間かも理解できない年頃だ。
自分が腹が立てば怒ってケンカになることもあるだろう。
その頃からおれは他人とぶつかり合うことを避け続けてきた。
他人にバカにされれば泣きじゃくるだけで、抵抗はまったくしなかった。
なぜ他人とぶつかり合うことをここまで恐れるようになったのか…その原因は今でもわからない。
自分が特別感受性が豊かだとも思わないし、親もかなりの変わり者だがいわゆる毒親でもない。
自分の記憶がない部分で何かあったとすれば、それはおれがそういう性分に生まれた人間だということだろう。
でも、時が経って年長さんになる頃には泣き虫もだいぶ収まっていた。
そして、小学生へと環境は変わる。
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