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憧れだった商船高専に完膚なきまでに叩きのめされたおれは夢から覚めて現実というものを受け入れる。
こともなかったwww
この頃から、自分はどんな人間なんだろう。
自分は何ができる人間なんだろう。
ということを強く意識し始めていた。
それまで、自分の生き方に悩む周りを確固たる目標を持っているつもりになっていた自分は密かに見下していたんだと思う。
そのプライドだけは捨てきることができなかった。
周りと自分は違うんだ。自分は特別な人間だ。
必死に夢に敗れた自分をかばった。
おれは周りが地元の公立高校に進学を決める中、地元から離れた私立の普通高校に進学を決める。
元々、この高校は滑り止めとして受けた高校だった。
一緒に受けた同級生は全員地元の本命公立高校へと進学を決めた。
おれはしつこく説得する先生を振り切り、公立高校の受験を一切せずに私立高校への入学を決めた。
自分を試してみたかった。
もう一度、わずらわしい人間関係をリセットして知り合いの一切いない未開の地で答えを見つけたかった。
自分はどんな人間なんだろう。
自分は何ができるんだろう。
この答えを求めて、4月から高校生活が始まった。
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