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夢華「物語が消える?どういう意味だ?ってか・・・誰だよ!」
-ぽこん-
普段聞きなれている音。チャット受信音だ。
夢華「ん、nanからだ」
nan。ネットで仲の良い配信仲間だ。彼女は絵を中心に放送をしている。
-nan-
なんか絵が全部消えてたんだけど・・・
夢華「え?絵って画像ファイルってこと?PCのデータが飛んだだけじゃね?」
-nan-
違う違う。私の描いた絵だけが全部
夢華「nanの描いた絵だけが全部・・・」
そう言いながら自分の画像ファイルを見る――――が・・・
ない。
夢華「え、あれ?」
-nan-
どうした?
夢華「ボクも消えてる・・・nanから貰った絵・・・」
-nan-
え!?なんで!?もしかして・・・
夢華「もしかして・・・?」
-nan-
今日変なチャット届いててさ
世界の境界?いつの間にかコンタクト届いてたんだけど・・・
世界の境界・・・先ほど確認したコンタクトと同じ名前・・・
夢華「そのコンタクト・・・ボクのとこにも着たな。少し通話いいか?」
-nan-
わかったー
その後nanと話をするうちに解ったことがある。
ひとつは2人に着てるコンタクトが同一のコンタクトだという事
もうひとつがnanにも似たようなメッセージが届いていたこと
-sekainokyoukai-
キミの創造してきたものがまもなく消える
彼女のところに着たメッセージはこうだったらしい。
nan「夢華のところは物語が消える、ねぇ・・・何か消えてるものは?」
夢華「いや、今のところは・・・物語・・・なんだろう?ボクに関する物語・・・本は読まないし、だとすると・・・。―――!」
解った。確かに消えている。
ボクのクリアしてきたゲームのセーブデータが全て―――
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