《BL短編集》

父と俺

…─という様に篠琉とはいつもこんな感じ。
俺達は会話からわかる人はわかるだろうが、正真正銘のゲイだ。
確かに俺は結婚しているが、それは周りに合わせただけ。
酷いと言われようが関係ない。

｢父親がゲイなら息子も同じだったりすんじゃね？｣

｢嫁はノンケ。｣

｢嫁はバイだろ。｣

｢知らん。｣

｢あ、違った？｣

｢嫁なんて忘れた。あんな女だとは思わなかった。｣

｢まあ、確かにあれはちょっとやりすぎだったよな。｣

｢本当だ。浪を引き取ってよかった。｣

｢別の意味でもな。｣

｢……。｣ｷﾞﾛｯ

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