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_浪_
「おう、中に入れよ。」ニカッ
「ありがとう。」ニコッ
「いつも、だからな!」
こいつは俺の親友で漆萬 琴都(ななま ことつ)という
「今日もまた派手にやってきたんですかー。」
「まあな。」
「尚さん可哀想。」
琴都は俺が尚を好いていると知っている唯一の存在
因みに琴都も『男』の恋人が居るみたいだ
俺には中々紹介してくれないし、その理由が"会ったら大変なことになっちゃうかも。"なんだぜ?
参っちゃうよ
「なんで尚が可哀想なんだよ。俺が居なくて丁度だろ。」
「なんでさ。」
「いつも家に帰れば男が居るんだよ。しかも高校からの同級生とか言ってるけど絶対に違うし、尚自身も俺に気ぃ使ってるから居づらいんだよばか。」
「ばかじゃないっての。……じゃあさ、その男が居なければちゃんと帰るのか?」
「そのつもり。」
「つもり、じゃ駄目だな。」
「じゃあ帰らない。」
「……おい。」
なんであんな家に帰らなきゃいけねぇんだよ。ふざけんな。
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