スクールライフ その3

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昼休み。 俺が唯一和むことの出来る空間。 放送部が流すジャズ。 各自大人しく昼食を食べて、 俺にとって静かで落ち着く世界だ。 正直、この学校でまともな部活と認識している。 今日も、うるさい奴と飯を食べるけれど、俺は放送が楽しみで仕方がなかった。 「放送部がお送りします。今日の曲は…」 と、お待ちかねの放送が始まった。 「ちょぉおぉおっと、まったぁぁああ!」 いきなりスピーカーから、部員とは違う声が聞こえた。こんなことは初めてで、俺は唖然として弁当を進める箸が止まった。 佐藤は俺のカニクリームコロッケを盗み食いしようとしたので、叩いた。 「な、なんですか!?貴方たちは!今、放送中なんです。出ていってください!」 パーソナリティーの人が叫ぶ。 すごい!すごいまともだ! 俺は心から感動しつつ、パーソナリティーの健闘を祈った。 「ここは俺たち、マルチーズ宗が乗っとった!!直ちに、立ち去ってもらお」 ブツッ 俺は音声を切った。
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