スクールライフ その2

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S.T 「って、縛って!強く!の略なの?」 『誰からの入れ知恵だよ』 S.Tが近づく途中、佐藤がおもむろに聞いてきた。俺は直ぐに言葉を返すと、佐藤は少しボーッとして、とある人物を指差した。 「有川」 『よし、来い。有川』 「いやん、強引」 俺は座っていたため、親指を立てて有川に指示した。 名は、有川明里〈アリカワ アカリ〉。顔立ちが整った可愛らしい少女だ。だが、この少女はドMでやたら俺に付きまとってくる。 「木村君が私を呼んでくれた。明里嬉しい…!」 『悪い。やっぱりいいから、離れてくれ。』 「もっと蔑んだ目で見て!もっと!」 俺は、無視して佐藤に目を向けた。 『いいか?コイツの言うことだけは、信じるなよ?』 「おう!わかった、三郎!」 『俺は、木村敬〈キムラ タカシ〉だ…』 ここにきて自分のフルネームが割れた。
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